ことばの窓を通して人間を知る
ことばに関する人類の興味・関心は古く、それは主として聖典や古典文学などに使用されていることばを正確に読み取ることで、大いなる存在と一体化し、その奥深い原意を汲み取る必要からであった。大意が分かればよいでは済まされなかったのである。その後、経験科学としての言語学(linguistics)が登場するが、その歴史は意外と浅く、19世紀の比較言語学や20世紀の現代言語学の誕生に起源を持っている。その言語学は「人間言語を対象とする科学的研究。実用を目的とする語学とは異なり、言語そのものの解明を目的とする」(『日本大百科全書』小学館)ものであるが、研究対象であることばは、日常われわれが無意識に、当たり前のようにコミュニケーションの道具として使っているために、一般的には「科学」の対象と認識されていないかもしれない。しかし、当たり前のことがらを問題にし、それに的確な答
を与えるものこそ「科学」であるから、言語学も「科学」となり得る資格は十分あるのである。ただ、現状では、言語学がいわゆる語学とはまったく異なる学問的営みであることさえあまり知られてはおらず、むしろ混同されることの方が多いかもしれない。「実用を目的とする語学」は、ある特定の言語(すなわち英語や日本語など)の読み書きができるようにするためのスキルであり、本来、言語学とは一線を画するものである。(本学の出前講義のプログラムにおいても、言語学は語学分野に分類されている。)
言語学は研究対象とする言語によって下位分類される。たとえば英語という特定の言語の言語現象を記述したり、その背後にある原理や規則性の解明を目指す場合の学問領域を英語学(English linguistics)と呼ぶが、これも英語のスキルを学ぶ語学と混同されやすい呼称である。そういった混同を回避するために、最近は、直訳調の「英語言語学」を使う研究者もいるほどである。
個別言語の研究をさらに一歩進めて、ヒトという種に固有の言語が持つ普遍的特徴の解明を目指す研究プロジェクトもある。われわれは母語をほとんど苦労することなく身につけているが、母語に関する言語知識は一体どのようにして獲得されたのか。その問いに対するひとつのアプローチが生成文法(generative grammar)あるいは生成言語学である。それによれば、赤ん坊が誕生するとき、その脳にはすでに生得的にことばの基本的な仕組み(普遍文法universalgrammar: UG)が備わっているとされる。普遍文法は、その後の言語経験との相互作用によって、数年という短期間のうちに、英語や日本語などの個別文法へと発達する、という仮説である。このアプローチは抽象度の極めて高い言語理論であるが、人間が脳の中に持つ言語知識の解明を通して、言語獲得に関するいわゆる「プラトンの問題(Plato’s problem)」に一定の答えを与えようとするものである。
言語知識は脳の中に収められているので、直接目で確かめることは難しい。そこで、発せられたことばの研究を通して、脳の中の言語知識に迫ろうとするのである。言語はヒトに固有の認知の一部であるから、言語の解明は人間を知り、究極的には己を知るための有益な窓となると言ってよいだろう。
(『学報』第82号(2010.6. 北海学園大学)より転載)
訳読法
(前略)過去数十年にわたって日本の英語教育界で悪者扱いされてきた「訳読法」も、先人たちが作り上げたすぐれた学習法です。英語を母語とするひとたちにとっても高度な文学的文章を、文法を解析し、日本語に置き換えることで理解できるのですから。そうして高度な英文読解力が身についたら、今度は自分で原書をどんどん読み進めていけばいいのです。日本語を介さずとも、英文がそのまま理解できるようになります。
(斎藤兆史『聴く読むわかる!英文学の名作名場面』3か月トピック英会話2012.1)
山に恋、雪よ来い
山は教えてくれる。望み続け、待ち続けても、チャンスは一瞬であるということ。そのチャンスがやってきたときに準備ができていなければさっさと逃してしまうということ。
仕事も遊びも同じだ。シンプルに身軽に生きたいと思う。
北海道新聞 2010.3.4 朝の食卓 久慈直子(スキー教師・夕張)
キム・ヨナ、SPで世界最高点
ミス・サイゴンなど過去の下地があるから、今回の演技ができる。すべてが現在につながっている
北海道新聞 2010.2.24 オーサー氏(キム・ヨナ選手のコーチ)
学生たちと過ごした時間
「4月から東海大国際文化学部で非常勤講師として授業を担当しました。(中略)
・・・・・・アナウンサー時代、先輩から「リポート10個ネタを用意したうち1個話せれば良し」と言われましたが、人に教える時も、教える内容の10倍勉強していないとできないものです。
私にとっては有意義な時間でしたが、学生たちはどうだったのだろう?あの教室での時間が、少しでも彼らの人生の糧となっていますように。」
北海道新聞 2009.8.14 鹿島千穂氏(札幌・FMノースウェーブDJ)
大声で緊張知らず
「仕事柄、イベントの司会や講演会など、大勢の前で話すことがあります。(中略)実は私、小学生くらいまで、とっても引っ込み思案でした。(後略)
そんな私が、国語の教科書を皆の前で音読した時のことです。皆の前に立って声を発するなんて!恥ずかしさで顔は真っ赤でしたが、静まり返った教室に響く自分の声を耳にしたとき、不思議に「気持ちが良い!」と、感じたのを覚えています。自分の予想に反してよどみなく読めた上に、驚くくらい堂々と、しっかり声を出していたんです。
あとで友達に「上手だったね!」と褒められたことも、自信になりました。ちょっとした自信が、人を大きく変えるんですね。
私の場合、緊張する時はだいたい、自信が無い時。そんな時は決まって、声が小さいんです。だから、私は努めて大きな声で話すようにしています。自分の声が耳に入って来たらしめたもの! いつもの、「緊張を知らない」北川さんの出来上がりです。」
北海道新聞 2009.8.14 北川久仁子氏(タレント、パーソナリティー)
できる子
「多くの生徒を見てきて思う。天才は別として「できる子」に共通しているのは、物事を正面からとらえ、人の話をちゃんと聞けることだ。幼児からのさまざまな早期教育に血眼になるよりは、「人の話を聞ける子」を目指す方が子供のためになると思う。」
北海道新聞 2009.5.10 「朝の食卓」市根井恵子
大ヒットの法則
「いずれビッグになったとき、つらい経験はすべてエピソードになる。」(p.48)
「まあ、当然のことながら失敗する可能性もある。けれど、失敗のイメージを持っていては何もできない。もし失敗したら、将来成功したときの面白いエピソードにできると思えばいい。」(p.64)
「仕事が終わった後に一杯飲んで、何もせずに寝てしまうような人は、何もできない。夢にかける情熱やエネルギーをどう蓄積し、投資して、次の一手を打つか。そこがポイントだと思う。だから、夢をかなえることは、怠け者には無理。」(p.149)
「「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるけれど、これは、リスクヘッジの考えのない時代の格言だと思う。今の時代なら「二兎も三兎も追いながら時代に風穴を開けて、自己実現を完成させる」というのが正しいやり方ではないか。」(p.154)
「忙しいかと聞かれれば、猛烈に忙しい。でも、忙しいことを言い訳にはしないように気をつけている。どんなに忙しくても、興味のアンテナを常に立てておかないと、ビジネスチャンスを逸してしまうことになるから。「面白そうだな、そのうち行ってみよう」ではダメ。「面白そう」と思った瞬間、行動しないと夢は引き寄せられない。即行動に移せるかどうかは、チャンスをつかめるかどうかの大きな分かれ目だと思う。」(pp.156-157)
(田中義剛 『田中義剛の足し算経営革命』 ソニーマガジンズ新書 S015)
成功の秘訣
「夢が見つからないから何もしないという人がいるが、それでは一生夢は見つからない。夢は今やっていることに全力で取り組んだ人にだけ与えられる特権」
(第38回教養講座特別講演会(2008.11.28)・講師 佐藤のりゆき氏)
北海学園大学新聞 2009.4.2